豆罐

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たかが千年(鈴木志保)


たかが千年」鈴木志保(新潮社)

おしり丸出しのちっちゃな黒いくまの子はデイジーやおひげやマリアに愛されて今日ものびやかに毎日を過ごす。ある日絵はがきに写ったポーラーベアに恋をした。北極を夢見て夢を見る。気付けばくまの子は…

鈴木志保さんの作品が大好きでここ数年定期的に刊行してくれてとても嬉しい。
志保さんのスルっと細い曲線と、絶妙なバランスのコマ割りと、そして何よりもキャラクターが愛おしい。
ちびっちゃいのも、おっきいのも、もじゃもじゃも、ぷくぷくも、みんな可愛い。
どのページを切り取っても1枚絵にしてもポスターになるくらい無駄がなく完成度が高い。

ページを開いたとたん読者を鈴木志保ワールドにぽこんと包み込み、ふわふわ漂わせ、ゆらゆらとたゆたう。

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。(秀良子)


おしゃべりは、朝ごはんのあとで。」秀良子(小学館)

※注意:表紙のイケメンは出てきません。

何回読むんだ、ってくらい読んでる。
好きです!このマンガ好きです!!
ということで、布教する。

ひきこもり気味&不規則生活の漫画家・秀良子さんによる朝ごはん(外食)レポートエッセイマンガ。
交通費・滞在費・飲食費をまさかの〈自腹〉でパリ、京都、ハワイ、名古屋、沖縄など各地の美味しい朝ごはんを担当ドメ氏(パリは高い遠いという理由で不在)と食べ歩く。
ハワイ編には漫画家のヤマシタトモコさんも同行。

ラデュレのブリオッシュで作るフレンチトーストの感想を「じゅんわりふんわりもっちり…」という味の表現や、著者本人のふしぎキャラ(表紙の黒い物体)が美味しいものを食べた時に出る「おいしい〜」という表情がホントにおいしそう〜とこっちまでヨダレが出そうになるから、とくべつ絵が緻密というわけでもないのに、雰囲気で美味しそうに見えてきちゃう。

WEB掲載だったためか、四角四角四角のコマ割りだけどフリーハンドなゆるい線で囲まれてるおかげでキッチリ感は感じず、作品全体ののんびり具合が伝わってくる。

このマンガの中で紹介されてるお店でとりあえず手近に行けるのは東京のパン巡り。
しかし、このパン巡りで一番知りたいお店の情報が載っていない!イケメン!!美味しい珈琲ショップのイケメン店員がいるのはどこの店だーーーー!!!
千葉編に出てくるドメ氏のイケメン上司M野さんも非常に気になる(今月20日のコミティア106にスピリッツ編集部が来るから覗きに行こうかな。いるかな?)

コミックス最後にボーナストラックとしてストーリーマンガが収録されてるんだけど、うん、変だったよ。いい意味で、変だったよ。

ところで、このマンガで秀良子さんを知った方、普段はどんなマンガを書いてるのか興味をもたれたことでしょう。
まあ調べればわかることですが、BLです。
友人に薦められて読んだら面白くて私は大好きなBL作家さんの1人なんですけどね、耐性ない方はちょっとご注意くださいな。

BL作家さんのごはんものマンガと云えば、よしながふみさんの「きのう何食べた?」が人気ですね〜よしながさんのごはんエッセイもどき「愛がなくても喰ってゆけます。」もヨダレだらだっら出る作品でたまらんです。
こっちは自炊なので、けっこう料理の勉強になるよ!